ペットコムネット ポチイラスト タマイラスト ピョンイラスト ハムイラスト
HOME ポチくんのお部屋 タマちゃんのお部屋 ピョンちゃんのお部屋 ハムちゃんのお部屋
特集&インタビュー みちこ先生のペット講座 あれこれ相談室 知っておこうね! ペットを飼う前に考える ペットのけがや病気の対応 ペットから感染する病気 旅行に出かける時 ペットの法律問題 ペットと一緒に暮らす家 動物雑学講座 ペットコムネットライブラリー ペットコムネットショップ みんなのアンケート ちょっとひとこと リンク集 私たちのこと
ブルーミントン動物病院
ブルーミントン動物病院

里親探しは「獣医師広報版」
獣医師広報版

人と動物の共生をめざして~東京都動物保護相談センター~ <2000.4>
東京都動物保護相談センターって何?
 動物保護相談センターって「聞いたことはあるけれど、具体的に何をしているところなのかわからない」という人も多いと思います。そんな好奇心と共に、3月13日、世田谷区八幡山の東京都動物保護相談センター本所・西部支所を私たちは訪ねてみました。
 動物保護相談センターは、東京都衛生局の管轄で、「狂犬病予防法」「動物の保護及び管理に関する法律」及び「東京都動物の保護及び管理に関する条例」に基づいた仕事を行うために設けられた施設(都内に5つの支所を持つ)として、私たち都民に動物愛護の精神を普及すると共に、動物による人への危害を防止し、人間と動物が共生できる街づくりを目指す機関とのことです。 動物保護相談センターの仕事は、「動物愛護思想と適正飼育の普及啓発」と「動物の保護と管理」に分かれており、具体的には以下のような活動を行っているとのことです。
動物愛護思想と適正飼育の普及啓発
1. 動物とのふれあい教室・動物教室
保育園・幼稚園等の子供たちに、ウサギの抱き方などの動物に対する接し方を指導したり、動物と子供たち自身の心音を聞かせて、同じ命を認識させるなど、動物とのふれあいを通 じて子どもたちに動物愛護精神や動物による危害の防止、及び衛生に関する知識を身につけてもらうための活動を行う。(1998年の開催数649件、11,915名の参加)
2. イベントへの参加
動物愛護週間(9月20日~26日)に開かれるイベント等に参加し、「動物とのふれあい 教室」や動物に関する相談などを行う。(1998年延べ17回参加)
3. 広報活動と取材協力
リーフレット等の配布を通じて動物愛護思想と適正飼養の普及啓発を行うとともに、報道機関等からの取材に積極的に対応する。(1998年の対応数4,445件、7,529名。最近では、小中学生の見学者が増加している)
4. 講習会等
犬・猫等を譲渡する際に、譲渡の希望者が模範的な飼い主になれるよう、講習会を実施する。「犬のしつけ方教室」は毎月開催。(1998年の講習会実施回数2,289回、6,618名が参加)
5. 飼い主への指導
あらゆる機会をとらえ、法律、条例を遵守してもらうよう、飼い主への直接の指導や、車での巡回による指導を行う。(1998年の飼い主への注意件数2,159件)
6. 相談対応
動物の病気や飼い方などをはじめとした様々な相談に動物監視員(獣医師)が対応。(1998年の相談件数52,417件。中でも一番多いのは、行方不明になったペットの相談で、26,506件。中には電話で1時間以上話しをする人もある)
動物の保護と管理
1.動物の収容
動物による人への危害防止と動物保護の両面から、飼い主の分からない犬や負傷動物等について捕獲・収容を行う。(1998年の犬・猫等の収容数は18,706頭)
2.犬・猫の引取り
やむを得ず継続して飼うことができなくなった犬・猫及び拾得された飼い主の分からない犬・猫の引き取りを行う。(*申し出があれば引き取らなければならないという法律に基づく)
3. 動物の管理
保護・収容した動物を7日間飼養管理。咬傷事故を起こした犬の場合には14日間管理し、狂犬病の検診を行う。また、負傷動物は治療等と、飼養管理を行う。
4. 動物の返還
迷い犬などで、飼養期間中に飼い主の分かった動物は、飼い方について指導をしたうえで飼い主に返還する。
5. 犬・猫の譲渡
飼い主から引き取った犬・猫等を、都民の模範となり、愛情と責任をもって最後まで飼ってもらえる希望者に譲渡する。
6. 終末処理
飼養管理期間が過ぎても飼い主が見つからない動物や、飼養管理が不可能な離乳前の子犬や子猫、治療不可能な負傷動物については炭酸ガスによる殺処分を実施。
このページのトップへ戻る
もうハスキーのピークは過ぎました
 センターでの仕事の内容を監視員の方から説明を頂き、収容されている犬・猫等を見せてもらいましたが、犬舎へ向かいながら「最近どうですか? やっぱりハスキーは多いですか?」と聞いてみたところ「もうハスキーのピークは過ぎました。一時は多かったですけど。」と、監視員の方の回答。なんだかとても悲しい気持ちにさせされました。ブームや流行に乗せられて、アクセサリーやバッグのように子犬を買い不用になったら捨てていく、無責任な愛犬家たちが後を絶たないのです。今度はラブラドールが増えるのかもしれません。
 最初に見せていただいたのは、咬傷事件を起こしたり、性格的に他の犬たちと一緒にできない犬が収容されている部屋でした。危険マークのついたケージの白い犬が激しく吠えたてています。彼の怒りは私たちみんなに向けられているのでしょう。ハスキー犬も1頭ここにいました。
 次は小型犬の部屋です。部屋の脇に収容された日付や場所などが書かれたボードがあり、「“K”というのは警察に拾得物として届けられたものです。」との監視員の方の話。よく見るとほとんどの犬に“K”マークがついていました。小型犬はきっとみんな室内飼いだったのでしょう、一匹づつケージに入れられてさみしそうにポツンと孤独の中でじっとしています。そのケージの隅には、仲良くぴったりと寄り添った、白黒模様の2匹の小型犬がいました。彼らはコンパニオン候補だそうです。収容された犬や猫たちの中でも器量 よしで性格のいいコは、コンパニオンアニマルとしての訓練を受け、イベントやしつけ方教室などで活躍するのだそうです。
悲しい7日間
 普通の犬たちの部屋を見ました。きれいに清掃されて冷暖房もあり、見た目には明るい感じです。ガラス張りの部屋が6つあって、1日づつ犬たちは部屋を移動していきます。 1日目の部屋、つまり今日収容された犬は2頭いました。まだ余裕があります。 2日目、3日目、4日目、だんだん不安になってくるのでしょう、一生懸命しっぽをふりながらみんなガラスにすり寄ってきます。「ここから出してほしい!」「連れて帰ってほしい!」と、その瞳は叫んでいるようです。
 6日目と7日目の部屋になると犬たちは少し疲れ、少しあきらめているようにも見えます。何かを感じ取っているのでしょうか。 そして、その先の部屋はありません。明日になれば7日間をここで過ごした犬は終末処分場である大田区の城南島支所に送られ、殺処分されます。処分の方法は安楽死ではありません。炭酸ガスによる窒息死です。
 平成10年度の東京都動物保護相談センターの犬・猫等の収容状況は合計18,706頭で、その内11,734頭が子猫です。子猫の内10,671頭がノラ猫か捨て猫で、全体の半分以上を占めています。それらは飼養管理が不可能であるとされ、その日のうちに処分されます。
 このような不幸な子猫たちを減らすためには、まずは私たち市民の認識と協力が必要です。ノラ猫を捕獲し、去勢手術をすること。そして絶対に猫を捨てないことです。生まれてくる全ての子猫に責任を持てないなら、飼い猫も必ず不妊・去勢手術をしてください。そうしないと結果 的には子猫たちの命を奪うことになるからです。
飼い主が犬を持ち込む理由で一番多いのは引っ越し
 飼い主が犬をセンターに持ち込む理由で一番多いのは、なんと引っ越しだそうです。引っ越し先が集合住宅だからということらしいのですが、引っ越しのために平気で犬の命を奪う人たちがそんなにいるなんて、ちょっと信じたくないですね。でもそれがこのセンターの現実です。他に飼い主の病気や死亡、高齢化、近隣からの苦情によるものなど。それもこれも、飼い主の身勝手と言えるでしょう。
  収容された動物の内、飼い主に返還されるのは約15%、譲渡されるのは約0.3%。それ以外は殺処分です。収容頭数全体は20年前と比べて約3分の1に減りましたが、譲渡の数はあまり増えないそうです。現在では子犬の収容は少なく、犬や猫を飼いたいという人が子犬や子猫を欲しがる傾向にあることが原因ということです。子どものときから飼いたいという気持ちが分からないわけではないのですが、犬や猫を飼いたいと思う方は是非一度センターを訪ねてほしいと思います。オトナであってもみんなかわいいです。彼らは誰かが来てくれるのを、ずっと待っているのです。
動物たちの処分費用は税金
 「なぜ殺処分しなければならないのですか?」と尋ねてみると、「みなさんの税金で運営されている以上、どうしても限界があります。よくイギリスの動物シェルターと比べられますが、あれはあくまでも民間の施設です。税金ではなく、市民の寄付によって運営されているんですよ。だから全然違うんです。」とのこと。センターで動物たちの管理をしている人たちは、誰も好きこのんで殺処分を行っているわけではありません。むしろ身勝手なペット業者や飼い主の尻拭いを押しつけられているようです。
 税金といえば、東京都の動物保護相談センターの基本管理運営費(人件費やイベント参加費、講演会等の開催費は含みません)は、平成10年で1億2千763万6000円でした。殺処分にかかるお金もここから出ています。自分の払った税金が、何の罪も無い犬や猫の命を絶つために使われているのだと思うと、やりきれない気持ちになります。なんとかして命を救うことにこそ、そのお金が使われるようになることを願わずにはいられません。
空前のペットブームの影で
 家族の一員として動物と生活を共にするのは、とても楽しいし、彼らは無垢な愛情を私たちに与えてくれます。私たちも愛情を持って接することで、楽しい生活を送ります。 今、空前のペットブームと言われています。その中で、ペットロスに苦しむ人もいますし、平気で動物を虐待したり殺したりする人もいるのです。
 捨てていくのも立派な動物への虐待です。また、ストレスを弱い者に向かって発散させたような動物を虐待する事件もあるようです。とても身勝手なことと思います。少なくともポイ捨てされている動物が収容されている現実がこのセンターを訪れてみて知りました。
 言葉でいじめはいけないとか命を大切にとか言っても、儲かりさえすればそれでいいという動物の販売業者や、お金を払って流行の犬や猫を欲しがるだけの飼い主等、物としてしか、動物を扱う意識を持った人が減らない限り、処分される動物の数は減らないと実感しました。 たとえ、お金で動物の命を購入したとしても、彼らは人間の満足をうめる為の、消費されるモノではなく、人間と同じ生命をもった生き物なのですから。
 もうすでに動物を飼っている人は、その命を大切にしてあげてください。殺されるために生まれてくる命をつくらないために、不妊・去勢手術も必要と思います。 犬や猫を飼いたいと思う方は、是非一度センターを訪ねてみてください。彼らは誰かが来てくれるのを、ずっと待っているのです。
東京都動物保護相談センター本所:世田谷区八幡山2-9-11 TEL.03-3302-3567  
西部支所:世田谷区八幡山2-9-11 TEL.03-3302-3507  
東部支所:荒川区荒川8-8-3 TEL.03-3802-4424  
多摩東支所:日野市石田192-33 TEL.042-581-7435  
多摩西支所:青梅市黒沢1-713-4 TEL.0428-22-3956  
城南島支所:大田区城南島3-2-1 TEL.03-3790-0861
このページのトップへ戻る
すべてのコンテンツの無断複写、転載を禁止いたします。Copyright PIG-D'S, All Rights Reserved.