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里親探しは「獣医師広報版」
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ヘビ! <2001.1>
 ついにやって来ました、21世紀! 子どもの頃の予定では、今頃は宇宙の旅に出ていたはずなのに‥‥。というわけで(何が、というわけなんだ?)、2001年はヘビの年。普段はちょいと嫌われ者のヘビですが、今年ばかりはスーパースター。ヘビの話をしましょう!(イヤかもしんないけど。)
INDEX
1)まずはヘビの生物学的なお話
2)愉快な(?)ヘビ仲間
3)ヘビ伝説
4)私的ヘビ体験
5)ヘビっぽいモノいろいろ
まずはヘビの生物学的なお話
 もちろん、ヘビは爬虫類。分節する脊柱を持つ脊椎動物です。近い仲間にはトカゲがいます。ヘビとトカゲはどこが違うかって? ヘビには足がない! ‥‥しかし、トカゲの中にも足がなく、ヘビそっくりなものもいます。ヘビには瞼がない! ‥‥いやいや、トカゲにもないものもいます。ヘビ特有の特徴は解剖学的な表面には現れない部分にあるため、見た目だけでは判断できないのだそうです。
 現在わかっているヘビの種類は約2600種。毎年新種が発見されています。南極大陸以外の世界中にヘビはいます。樹上に地中に、砂漠に海に。15センチ以下の小さなものから、10メートル近くある巨大なものまで、ヘビの仲間はバラエティーに富んでいます。日本の古語で、ヘビはへみ、倍美(ばみ)、久知奈波(くちなは)などと呼ばれています。マムシのことを、“はみ”とも言いますが、これは「咬む」に由来しています。本居宣長先生は「小さいのを久知奈波、もうちょっと大きくなるとへび、もっと大きいとウワバミ、ものすごくおっきいやつを蛇というのじゃ。」とおっしゃっています。ご隠居さんによると、ウワバミというのはウワというものがバムからウワバミ‥‥なんだそうで‥‥。
 ヘビは足がなくても移動します。その代表的な移動方法は4つ。波状運動、横這い、アコーディオン運動、直進運動です。波状運動は、後方に向かって筋肉を収縮させ、体を波打たせて前に進みます。陸上の場合は不規則な曲線を描きます。横這いは、「サイドワインダー」のように、砂漠に棲むヘビに見られます。体の大部分が地面から持ち上がり、一連の運動で体のどの部分も同じ曲線をたどります。アコーディオン運動は、均一な曲線と横方向へのうねりが特徴。ぬるぬるした泥の上でも前進することができます。直進運動は、肋骨とお腹の鱗と筋肉の収縮によって、ゆっくりと、しかし、確実に前に移動します。
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 「ヘビに睨まれたカエル」と言われますが、ヘビに表情はないので“睨む”ことはできませんね。ヘビの目って、よく見るとけっこうかわいいです。昼行性のヘビはまぁるいお目目。夜行性のヘビは縦長の大きな目。ヘビの目は透明な一枚の鱗で覆われているんです。メクラヘビと言われる地中生活をするヘビは、目が退化しています。ヘビの中には「ピット」と呼ばれる器官を使って赤外線の熱を感じ、ものを“見る”ヘビもいます。夜、哺乳類の小動物などの獲物を捕るのに適しています。
 ヘビは音が聞こえないといわれていますが、実は、私たちとは違う方法でちゃんと音を聞いているんですよ。鼓膜はありませんが、皮膚から筋肉、そして骨へと音が伝わります。これは200~500ヘルツの低い周波数の音を聞き分けるのに最も適しています。低い声で悪口言わないようにしましょうね。笛の音は‥‥、どうでしょうねぇ。ヘビは来なくても、近所のおばさんが来るかもしれないので、夜はやっぱりやめておきましょう。
 臭覚はヘビにとって大切な感覚です。獲物の追跡や繁殖には欠かせません。もちろん、ヘビにも鼻孔があり、そこから入った臭いを嗅ぐことができます。しかも、舌に付着した臭いの粒子を口の中に取り込むことで、臭いを感じることができるんです。だからいつもペロペロしてるんですねぇ。敵と対峙した時、獲物を狙う時、舌の出入りも一層せわしくなります。私たちを気持ち悪がらせるために、ペロペロしているわけじゃないんですね。
 では、味はどうでしょうか? トカゲやカメの舌には味覚受容体がたくさんあります。しかし、ヘビの舌は臭いの粒子を運ぶ器官になっているため、味覚受容体はありません。じゃあ、味はぜんぜんわかんないのかと言われると‥‥どうでしょう。口腔天井や歯列の内側に味蕾があることが確認されたヘビもいます。しかし、ヘビの食事はなにせ“丸呑み”ですからね、味わって食ってるようには見えませんね。獲物の臭いがついてたら、石だって食っちゃう‥‥。
 何だってヘビはあんなお上品とは言えない食い方をするんでしょ? ヘビには獲物をつかんだり引き裂いたりする手や足がないんです。ナイフもフォークも持てないんですぅ!‥‥なので、丸飲み。ヘビが大きな獲物を丸飲みできるのは、顎と口の骨組みを動かすことができるから。獲物はアタマから飲み込みます。どんなに時間がかかっても、窒息することはありません。が、食べた物を溶かして消化してくれる草があるかどうかは知りません。
 それにヘビはひどい偏食です。まず、動物しか食べません。複数の種類の動物を食べるヘビもいますが、それも一定の範囲、たとえば節足動物なら節足動物しか食べない‥‥。同じ親の卵から同時期に生まれたヘビでも、最初に食べた物が異なれば、異なった食性を示します。最初に食べたのがネズミならネズミのスペシャリストに、カエルならカエルのスペシャリストになります。
 ヘビが一番すごいのは、長期の断食に堪えられるといことでしょう。水さえ飲んでいれば、普通、半年から1年は生きているそうです。こういうことからも、「執念深い」って言われるんでしょうね。ヘビはけっこうデリケートな神経の持ち主でもあり、飼育しようとしても与えたエサをまったく食べてくれなかったりもするんです。ヘビを飼いたい人は、ヘビの生態をよく勉強してから飼いましょうね。
 ヘビは孤独な生き物です。生まれる時から自力で卵の殻を破って出てきます。家族も仲間も作らず、ひっそりとひとりで暮らしています。嫌われ者のヘビですが、本来、彼らは闘争を好みません。敵に鉢合わせしても、威嚇行動をとることにより、できるだけ戦いを避けているのです。毒だって、本来、獲物を捕るためにあるわけで、人間を咬んで毒を注入するということは、ヘビにとっては無意味に毒を使ってしまうわけです。なので、ホントはやりたくないんですよね。さすがに人間はデカすぎますからねぇ。彼らヘビにとっても人間は一番怖い相手でしょう。道具を使うだけに、マングースよりもずっとたちが悪い。ヘビというだけで、闇雲に棒でたたいたり‥‥。もう少し仲良くやっていきましょうよ。
(参考文献:カール・H・アーンスト ジョージ・R・ズック著 岩村恵子訳「ヘビ学入門」平凡社 松井孝爾著「ヘビの世界」平凡社カラー新書)
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