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里親探しは「獣医師広報版」
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ミケちゃんのひ・み・つ
ミケちゃんのひ・み・つ  三毛猫ってそこいらに普通にいますよね。実はウチにも三毛ちゃんがいるんです。しかも名前も“ミケ”ちゃん。近所の人たちもみんな「ミケちゃん」と呼んでくれてるし、ミケちゃんにしてみれば、「どうしてアタシの名前をみんなが知っているのかしら?」と不思議に思っているかもしれませんね。
なぜ三毛猫はメスなのか?
 ところで、三毛猫さんは普通みんなメスです。どんなに遠くからでも、それが三毛猫ならば「あれはメスだ」と断言できます。なぜでしょう? なぜ通常オスの三毛猫は存在しないのでしょうか?

 みなさんもきっと記憶のどこかに“染色体”という言葉をご記憶ではないかと思います。この染色体は2本で1ペアになっていて、ここに遺伝子情報が乗っかっているのです。そして、メスの性染色体は“XX”、オスの性染色体は“XY”。なんか聞いたことありますよね。

 猫が三毛猫として生まれるのは“茶トラの毛になぁれ”という情報を持った遺伝子と、“黒色の毛になぁれ”という情報を持った遺伝子が、お互いに譲らずにせめぎ合いをした結果なのです。そして、“茶トラの毛になぁれ”という「皮毛の色情報」は、X染色体上にしか存在しないのです。とすれば当然“XX”でなければそのせめぎ合いは起こりません。“XY”であるオスは、Xが“茶トラの毛になぁれ”ならば必ず茶トラに、“黒色の毛になぁれ”なら黒猫になるわけです。

 たとえば、茶トラの遺伝子を持つX染色体をCX、黒の遺伝子を持つX染色体をBXとします。 茶トラのメスと黒のオスが交配した場合、 ♀(CX・CX)×♂(BX・Y)=♀(CX・BX)・♀(CX・BX)・♂(CX・Y)・♂(CX・Y)という確率で子猫が生まれます。この“♀(CX・BX)”が三毛猫さんです。 では、黒のメスと茶トラのオスならどうでしょう。 ♀(BX・BX)×♂(CX・Y)=♀(BX・CX)・♀(BX・CX)・♂(BX・Y)・♂(BX・Y)となります。
 ではでは、三毛猫と黒のオスならどうでしょう。♀(BX・CX)×♂(BX・Y)=♀(BX・BX)・♀(CX・BX)・♂(BX・Y)・♂(CX・Y)。 ではではでは、三毛猫と茶トラのオスならどうでしょう。♀(BX・CX)×♂(CX・Y)=♀(BX・CX)・♀(CX・CX)・♂(BX・Y)・♂(CX・Y)ですね。
 ちょっと待って! 白がなくっちゃ三毛猫じゃないじゃん。・・・そうですね。白がなくっちゃ。実は“白色の毛になぁれ”という情報は他の皮毛の色情報とちょっと違います。それは性染色体ではなく、別の染色体上にあって、オスでもメスでも持っています。もしもその“白色の毛になぁれ”情報をオスもメスも持っていなかった場合は、三毛ではなく“トータシェル”といわれる茶トラと黒のブチになるのです。
それでも希にオス三毛がいるのはなぜ?
 と言うわけで、三毛猫はメスしかいないということを分かっていただいたでしょうか?、、、、???ま、そういうことなんですが、ごくごくまれに三毛のオスが生まれることがあります。それはなぜ?

 それはごくごくまれに、異常な卵子、または異常な精子が発生することによって起こります。通常卵子はX染色体を1つ、精子はX、またはY染色体を1つ持っています。この卵子と精子が合体することで、“XX”または“XY”という性染色体になるわけです。ですが、たま~にまちがって、X染色体を2つ持った卵子、またはX染色体とY染色体の両方を持った精子ができちゃったりすることがあります。するとこうなります。XX+Y=XXY、またはX+XY=XXYです。これがオスの三毛猫の正体なのです。

 とはいえ、実際にはそんなに単純ではないようです。単純なXXY以外に、母親の胎内でXXYの胚と普通のXYの胚が癒合してしまったキメラタイプや、XXYの受精卵が細胞分裂の際にXXY細胞とXY細胞を作ってしまうモザイクタイプがあり、各タイプにもいろんな型があるようです。

 こういうXXYという染色体異常は猫だけではありません。イヌでもサルでもブタでも、もちろん人間でも起こります。これを“クラインフェルター症候群”といいます。人間の場合はけっこうよくあるらしいですが、猫ではかなりまれにしか発生しません。オスの三毛猫の発生率は、一説では3万分の1だそうです。こうした染色体異常によるオスの三毛猫には生殖能力がありません。(ほんとにごくごくまれに生殖能力を持つものもいます。)もっと詳しく知りたい方は、翔泳社から出版されている「三毛猫の遺伝学」(ローラ・グールド著)という本を読んでみて下さい。
 ちなみにウチのミケちゃんは普通のメスの三毛猫です。子猫が4匹生まれました。黒猫のオスとキジトラ白のオスと黒猫のメスと黒白のメスです。どうやら父親は1匹ではないようですね。ミケちゃんもやるもんだ。昔から三毛猫は幸運を呼ぶと言われています。そういわれてみれば、我が家もミケちゃんがやって来てから、けっこういいことあったかも。
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