PetComNet：ピョンちゃんのお部屋：ピョンちゃんの一日

ピョンちゃんの一日

ごはん

　おはよー！　ピョンちゃんです。ちょっと眠いけどねー、、、。ピョンちゃんは2歳のウサギ。私たちウサギは本当は夜行性なの。でも、飼い主さんが毎朝ごはんをくれるから、ピョンちゃんも朝起きるようになったのよ。さぁ、そろそろごはんの時間だわ。ピョンちゃんのごはんは、毎日、朝夕２回。規則正しい生活が、健康の基本ね。
　ピョンちゃんの主食はチモシーの乾草。繊維がたっぷりで、長い時間噛むことで歯や顎、胃腸にもいいんだって。それと、繊維18％以上のペレット。新鮮な野菜や穀類、煮干し、塩土なんかもメニューに入れてね。乾草とペレットの重量比は2：1よ。ピョンちゃんは体重が2.5キロだから、一日に乾草を50グラムにペレット25グラム、野菜を250グラムくらい食べるなー。ん～、おいし～、モグモグ・・。ときどきおやつに少しだけ果物も食べるわよ。体重が増えてなければだけど・・。

　ごはんは新鮮さが大切よ。前のごはんが残っていたら必ず捨ててね。ペレットは製造年月日を必ずチェックして、冷暗所に保存してね。それに、新鮮なお水も必要。お水は毎日変えて、給水器も洗ってね。「ウサギは水を飲むと死ぬ」なんて、あれはウソよ。自分で言うのもなんだけど、けっこうたくさん飲むわよ。
　ピョンちゃんたちウサギは草食性で、野菜や野草が大好き。でも、下水の近くや道路のわきに生えている草はやめてね。畑の近くの草も農薬が心配だわ。野菜や野草はお水でよく洗ってね。私の飼い主さんは、プランターで私の大好きなクローバーやアルファルファを育ててくれているのよ。おいしくって安心して食べられるもの。
　みんなに知っておいて欲しいんだけど、食べるとピョンちゃんたちにとって有害な草もあるのよ。あと、タマネギやチョコレートは中毒を起こすし、人間のお菓子やクッキーなんかは塩分や油分が多すぎるからピョンちゃんはいらないわ。今日はピョンちゃんの大好きな食べ物と、食べちゃいけない物を教えてあげるね。

《ピョンちゃんが大好きな食べ物》

穀類：大豆、落花生、燕麦、大麦、小麦、ふすま（ぬか）など。
野菜：にんじん、イモ、キャベツ、カボチャ、ブロッコリー、小松菜、ダイコンの葉など。洗剤は使用せず、水でよく洗って、水気を切ってね。おイモなどのデンプン質の多い野菜は、食べ過ぎると「鼓張症」になっちゃうから食べ過ぎないようにね。
果物：りんご、メロン、ぶどう、イチゴ、バナナ、パイナップルなど。ピョンちゃんのおやつよ。
煮干し・塩土：ミネラルや動物性タンパク質の摂取のため、たまにはちょうだいね。
野草：タンポポ、レンゲ、シロツメクサ、アカツメクサ、ハコベ、アザミ、オオバコ、ノゲシ、ナズナ、カシ、クズ、オーチャードグラス、イタリアンライグラス。ピョンちゃんがちょっぴり食欲不振になった時、これらの新鮮な野草だったら食べられることもあるの。

《ピョンちゃんが食べちゃいけない物》

穀類：ピーナッツの殻、トウモロコシ。腐ると強力な発ガン性毒があるので、絶対に食べさせないでね。
野菜：タマネギ、ナガネギ、ニンニク、ニラ。中毒を起こしちゃうの。
果物：アボガド。これも中毒を起こしちゃうことがあるのよ。
野草：クサノオウ、タケニグサ、アセビ、ウマノアシガタ、キツネノボタン、ヒガンバナ、ドクセリ、チョウセンアサガオ、トリカブト、イチイ、キツネノカミソリ、イヌホウズキ、ヒヨドリジョウゴ、セイタカアワダチソウ、ワラビ、キョウチクトウ、アメリカヤマゴボウ、トウダイグサ。
園芸植物：スズラン、フクジュソウ、キョウチクトウ、アマリリス、タマネギ、ニチニチソウ、ディフェンバキア、アサガオ、クワズイモ、エニシダ、ルビナス、スイセン、シャクナゲ、チューリップ。ウサギを飼うなら、まず、植物に強くならなくっちゃ。球根のある植物は、まずダメだと思ってね。
その他：人間用のスナック菓子、クッキー、チョコレート、コーヒー、白パン。

　ピョンちゃんのごはんのお皿はステンレス製。安定感があって、食べやすそうでしょ？　木やプラスチックだと、ピョンちゃん、つい、かじっちゃうのよねー。だから給水器の口もステンレス製なの。あ～おいしかった。ごちそうさま～。

飼い主：ピョンちゃんはくいしんぼうね～。まぁ、元気で何よりなんだけど。ピョンちゃんのごはんは繊維質を多く含む物を選んでいます。ペレットが主食で小麦製品のおやつ、たまにお野菜・・というのでは、肥満や毛球症、脂肪肝や腸の病気が心配です。噛む回数が少ないことで、不正咬合にもなりやすいんです。また、小麦製品のおやつは腸の働きを悪くします。甘い物や高カロリーの物も要注意ですね。
　ピョンちゃんがおうちに来てから、植物についてもずいぶん勉強しました。野菜や野草は特に新鮮さに気を使っています。アルファルファも古くなったらダメなんです。市販のお野菜は残留農薬が心配ですね。よ～くお水で洗って、食べやすい大きさに切ってあげています。
　それと、床に置くタイプの水入れは汚れるのでお薦めできませんね。お水はできるだけ給水器であげるのがいいですよ。

お家

　ピョンちゃんにはお家が必要。室内であっても放し飼いなんてやぁよ。なぜなら、室内にはピョンちゃんにとって危険なものがいっぱい！　電気コードをかじったり、じゅうたんに爪をひっかけたり、家具にぶつかったり、、、。ピョンちゃんが安心して暮らせるお家を造ってね。
　ピョンちゃんのお家は、50×60センチくらいのケージ。床はすのこか平床で、ワラや新聞紙を敷いてね。お家の場所は風通しが良く、静かな場所がいいなぁ。直射日光やエアコンの風が直接当たらないようにね。お家の中には給水器とごはんのお皿、かじって遊ぶための木、トイレがあるの。一部を段ボールや厚手の布などで被って、ピョンちゃんがリラックスできるスペースもあるのよ。

飼い主：ウサギさんを外で飼う場合は、屋外のウサギ小屋も市販されていますが、自作の小屋を作ることもできます。穴を掘って逃げ出さないようにコンクリートの槽を作り、底には水抜きの穴を開けておきます。小屋の中に、ワラを敷いた寝床用の箱と、水や餌、トイレも用意します。
　十分な広さがあるならば、囲いの中で放し飼いにすることも可能です。ウサギさんを複数で飼う場合は、オス１匹に対してメス６匹くらいまでが適当です。オス同士はケンカするのでやめたほうがいいですよ。いずれにしても、ウサギさんが身を隠すことのできる寝床を用意してあげることが重要です。外で飼う場合は目が届きにくいので、特に温度や湿度には注意が必要です。必ず日陰を作って風通しを良くして下さい。冬は温度が下がりすぎないよう、ケージを毛布などで覆うなど保温して下さい。また、犬や猫、野生動物などに襲われないようにすることも重要ですね。

トイレ

　ピョンちゃんのトイレは水切りカゴなの。ピョンちゃんのウンチが落ちるくらい、ちょっとあみ目の大きめのやつ。あみの上にワラを敷いて、受け皿にペットシートが入れてあるのよ。ピョンちゃんのお友だちは、猫さん用のトイレを使ってるんだって。でも、ペット用の砂を使うなら、固まるタイプはダメよ。間違って食べちゃうと、お腹の中で固まって大変なことになっちゃうわよ。
　ピョンちゃんの祖先であるアナウサギは、トイレは決まった場所にするの。だから、ピョンちゃんたちだって、トイレはちゃ～んと覚えるわよ。トイレは臭いで判断するから、最初はトイレにピョンちゃんのウンチをちょっとだけ入れておいてもらったの。そして、飼い主さんがトイレに連れて行ってくれて、ここがトイレよって教えてくれたの。ピョンちゃんはけっこう早く覚えちゃったけど、なかなか覚えなくてもそのうち必ず覚えるから、気長に教えてあげてね。
　たとえ失敗しても、怒っちゃや～よ。その代わり、上手にできたらいっぱい誉めてね。ピョンちゃんが失敗しちゃった時、飼い主さんは黙っておそうじしてくれたわ。臭いが残っていると、ピョンちゃんはそこがトイレだと思っちゃうから、臭いを残さないのが肝心よ。

飼い主：そうね。ピョンちゃんは早くトイレを覚えてくれたわね。ウサギさんは決まった場所にトイレをしますから、人間が決めた場所ではなく、ウサギ自身が決めた場所があるなら、そこをトイレにしてあげてもいいですね。トイレは毎日おそうじが必要ですが、全部取り替えるのではなく、臭いを少しだけ残しておきましょう。

そうじ

　さて、ごはんが済んだらおそうじの時間だわ。ピョンちゃんが病気にならないためにも、おそうじは大事なの。ごはんのお皿も毎回お水で洗って、よく水気を拭いてね。給水器のお手入れも忘れないで。特に吸い口にゴミなどがつまらないように、ブラシでよくこすって洗ってね。トイレも毎日おそうじしてくれないと困るわ。でもねー、全部きれいさっぱりっていうのもダメなのよねー。ちょっとだけ臭いを残してくれないと、ピョンちゃん、トイレがわかんなくなっちゃう。
　月に１度は大そうじよ。ケージごと丸洗い。金具などは熱湯で消毒もするの。熱に弱いものは日光消毒。とにかく清潔第一ね。でも、漂白剤とか洗剤は使わないでね。おそうじの間、ピョンちゃんはキャリーの中で待ってるの。完全に乾いたら元に戻して、ピョンちゃんもいい気持ち～。

飼い主：清潔にしていないとピョンちゃんは病気になってしまいます。だから、毎日のおそうじはかかせません。ケージのおそうじをする時は、ピョンちゃんは他のケージかキャリーに入れておきます。熱湯を使うし、危険ですからね。

遊ぶ

　ピョンちゃんもねー、最初におうちに来た時は、ドキドキっだったわ。飼い主さんはそんなピョンちゃんを、慣れるまでそっとしておいてくれたの。だんだんいい人だってわかって、ピョンちゃんも安心できるようになったのよ。今では飼い主さんが大～好きだけどね。「ピョンちゃん」って名前を呼んでもらうととっても嬉しいし、やさしく撫でてもらうといい気持ち。そうそう、だっこする時は、絶対、耳を持ったりしないでね。ピョンちゃんたちウサギは骨が薄く軽くできているため骨折しやすいの。落下したりしないよう、両手でしっかり支えて、胸に抱き込むようにしてくれるとピョンちゃんも安心。慣れるまではおひざの上でね。
　ピョンちゃんは毎日決まった時間にお部屋の中で遊んでもらうの。一日、１時間くらいかな。ちょっぴりおやつをもらったり、一番楽しい時間かなー。あんまり遊び過ぎると疲れちゃうし、でも、運動しないと運動不足になっちゃうし、１週間に１度、何時間も遊ぶより、毎日ちょっとでも時間を決めて遊ぶのがいいみたい。春や秋には、ひなたぼっこもいいわねー。あんまり日ざしが強くない時にね。夏は絶対直射日光に当てないでね。ピョンちゃん、日射病になっちゃう。

　お部屋の中に出してもらうのはピョンちゃんも嬉しいけど、意外なところに危険がいっぱいなの。電気のコードやタンスの隙間、冬はストーブもね。それと、観葉植物や観葉植物の科学肥料、タバコ、ペンキ、ワックス、接着剤、化粧品、インク、クレヨン、殺虫剤や殺鼠剤なんかもね。じゅうたんの毛でお腹に毛球ができちゃったり、毛がループになってるじゅうたんだと爪をひっかけて怪我しちゃったり、、、。ピョンちゃんのお友だちには、飼い主さんに踏まれそうになった子もいるのよ。や～ね～。とにかくピョンちゃんがお部屋に出ている時は、飼い主さんにしっかり見ていて欲しいの。

飼い主：はいはい。ちゃんと見張ってますよ。そうしないと、ピョンちゃんったら大事な家具や柱だってかじっちゃうんだもの。遊んでいる時の様子で、ピョンちゃんが元気かどうかもわかりますからね。とにかく目を離さないようにしています。

健康チェックとグルーミング

　よいしょっと、、、。今日は体重測定の日。え～っと、先週と変りなしね。よかったぁ。ピョンちゃんは週に１回、体重を計るのよ。体重は健康のバロメーターでしょ。ピョンちゃんはくいしんぼうだけど、おデブになるのは嫌だしねー。品種の標準体重を50％以上超えてしまうと、完全に肥満ね。肥満は万病の元。気をつけようね！
　あと、飼い主さんは、ピョンちゃんの目や鼻や耳や口や歯や、体全体を見てくれるの。もちろん、ウンチの状態もね。いつもと違っていないか毎日チェックするのよ。ピョンちゃんが遊んでいる時の様子でも、病気やストレスがたまってないかわかったりするんだって。ちゃんと見てくれているのねー。
　ピョンちゃんの飼い主さんは、ときどきピョンちゃんの爪を猫さん用の爪切りで切ってくれるの。伸び過ぎちゃうとひっかけて怪我したりすることもあるのよ。でも、私たちの爪は神経や血管が通っているから、切る時は気をつけて。ピンクに見える部分より３ミリくらい先を切るようにしてね。もし失敗して出血しても、あわてないで。傷口を圧迫して止血するか、市販の止血剤を使ってもいいわよ。
　シャンプーはねぇ、、、あんまり好きじゃないなー。ピョンちゃんたちは湿気に弱いの。だから、汚れた部分だけささっとね。ぬるま湯だけで洗うか、シャンプー剤を使うならペット用のを使って。きれいに流してよく水気を拭いて、ドライヤーで乾かしてね。ドライヤーは近付け過ぎないで。やけどしちゃうから。
　ねぇ、ねぇ、飼い主さん、ブラッシングして～。ピョンちゃんは小さいころからこうしてブラッシングしてもらってるの。ブラッシングしながら、飼い主さんは皮膚の状態も見てくれているのよ。ピョンちゃんのお腹に毛球が溜まるのも防いでくれてるしね。それにねー、飼い主さんに撫でてもらうのはホントにいい気持ち。あ～、なんか、眠くなってきちゃった、、、。

飼い主：ウサギさんの毛は、毎年、春と秋の2回、完全に抜け替わります。毛繕いした毛がお腹に溜まって毛球症になる可能性があるので、ブラッシングは欠かせません。ピョンちゃんは、子どものころから体を触らせることに慣らしてきました。ブラッシングしたり爪を切ったり、お口の中を見るようにね。そうすることで、健康状態もわかるし、何と言ってもスキンシップが一番です。ピョンちゃんはくいしんぼうだから、特に体重には気を付けています。

寝る

　ピョンちゃんはいつも10時には寝るの。ピョンちゃんの快適な温度は18～24度、湿度は40～60％よ。静かで安心できる清潔な寝室でゆっくり寝るの。おいしく食べて、楽しく遊んで、ぐっすり寝るのがピョンちゃんの健康の秘けつ。今日も楽しかったなー。じゃぁ、おやすみなさーい。

飼い主：おやすみ～。明日もいっぱい食べていっぱい遊ぼうねー。ウサギさんは大きな声で鳴くこともなく、攻撃性も少なく、とても飼いやすい動物です。大切にしてあげれば、犬や猫に負けないくらいよく馴れてくれますよ。