ハムちゃんのお部屋
ハムちゃんの一日
ごはん
 おはようございましゅ。ゴールデンハムスターのハムちゃんでしゅ。えっ? もう夕方だぞって? ・・だって・・、ボクたちハムスターは夜行性の動物なんでしゅよ。だから、起きるのは夕方でいいんでしゅ。そろそろ飼い主さんがごはんをくれる時間でしゅ〜。
 ボクたちは雑食性の動物。だから、基本的には野菜、野草、乾草、低カロリーの種子を主食に、ペレットや果 物、ゆで卵の白身、煮干し、チーズ、ミルク、ヨーグルト、虫、肉など、いろんなものを食べましゅよ。
ハムちゃんイラスト(ハムスターは雑食性の動物)
【種子】
ヒマワリ、ピーナッツ、クルミ、サフラワー、ピスタチオ、マツの実などのナッツはボクたちは大好き! でも、暖かい時期はほんのちょっとにしてくだしゃい。冬場は脂肪が必要なので、少しだけ多めに。種子のミックスタイプのハムスターフードはダメでしゅ。ヒマワリの種が主食・・なんて、絶対ダメでしゅよ! 脂肪の取り過ぎは、肥満になっちゃいましゅ。それに、肝臓にも悪くって、免疫力が低下しちゃいましゅよ。小鳥用に市販されている、ヒエ、アワ、キビなどの混合餌がローカロリーでいいんでしゅ。
【野菜】
ニンジン、サツマイモ、キャベツ、カボチャ、ブロッコリー、コマツナ、ダイコンの葉、トウモロコシ、枝豆など、緑黄色野菜がいいんでしゅ。毎日少しずついろんなお野菜をたべさせてね。 でも、1日あたりこさじ1/2以上にならないようにしてくだしゃい。お野菜は残留農薬に注意して、よぉ〜くお水で洗ってから水分を切ってね。タマネギや長ネギなどのネギ類は、ボクたちの赤血球を壊しちゃいましゅから、ダメでしゅよ。
【ペレット】
最近はいろんなタイプのペレットがありましゅよ。タンパク質含量 が少なくとも16%以上のものを選んでくだしゃいね。固いペレットは、歯の伸びすぎも防いでくれるんでしゅ。赤ちゃんの時や年をとったら、ソフトなタイプがいいでしゅね。必ず栄養分の表示と賞味期限を確かめてくだしゃいね。
【果物】
リンゴ、イチゴ、バナナ、ブドウ、ミカンなども大好き! でも、やっぱり糖分が高いから、少しだけね。アンズやモモ、ビワなどの種、ウメ、アボガドは中毒を起こしちゃうんでしゅ。
【野草】
ハコベ、オオバコ、クズ、クローバー、タンポポ、ナズナなど、よぉ〜くお水で洗ってから新鮮なうちに食べさせてね。下水の近くや道路わき、畑の近くの野草は農薬や排気ガスなどで汚染されているかもしれましぇん。
【動物性タンパク質】
ゆで卵の白身、低塩煮干し、低塩チーズ、小動物用ミルク、ヨーグルトを少しだけくだしゃいね。お腹をこわしている時なんかはヨーグルトがいいんでしゅよ。
【塩土】
ミネラルと塩分補給のために用意しておいてくだしゃい。ボクたちは欲しくなったら勝手に食べちゃいましゅ。
【水】
ボクたちは体重の約10%の飲水量 が必要なんでしゅ。野菜をたくさん食べることで水分が補給できることもありましゅが、主食がペレットの場合は必ずお水をくだしゃいね。ボクは給水ボトルからお水を飲みましゅ。お水は毎日取り替えてくだしゃい。

 ボクのごはんは1日1回、夕方同じ時間でしゅ。前のごはんが残っていたら、野菜や果物など、腐りやすいものは必ず取り除いてくだしゃいね。巣箱の中もチェックして、カビたり腐ったりしたものがないかチェックしてくだしゃい。
飼い主:おはよう、ハムちゃん。今日も元気ね。昔はハムスターって、ヒマワリの種と水だけで飼えるっていわれてたんですね。でも、そんなことはありません。ハムちゃんのごはんはバランスとバラエティーを考えてあげています。ペレットは栄養のバランスはいいですが、それだけではハムちゃんもつまらないでしょう。クルミやピーナッツの殻をかじったりすることも、ストレス解消になるんですよ。
このページのトップへ戻る
お家
ハムちゃんイラスト(ハムスターのお家)  ボクのお家は水槽でしゅ。ボクたちハムスターは昼間寝てばかりいるように見えても、夜は活発に動き回っているんでしゅよ。なので、お家を選ぶ時は、高さが30〜50cm以上の少し大きめのサイズにしてくだしゃいね。水槽のお家は暖かいでしゅ。でも、湿気がこもると大変。フタがきちんと閉まって通 気性のいいものにしてくだしゃいね。フタをしないと・・、ボクたちはけっこう脱走の名人なんでしゅ。
 ケージのお家もありましゅよ。ケージのお家は風通しがよくって、持ち運びもしやすいでしゅ。でも、格子に手足をはさんだり、格子をかんじゃったりすることもありましゅよ。底網は外すか、上に段ボールや厚紙を敷いて、隙間をなくしてくだしゃいね。
 これはとっても大事なことなんだけど、ボクたちは寒さに弱いでしゅから、12.5度以下の室温が続くと、冬眠しちゃうことがあるんでしゅ。冬眠しちゃうとものすごく体力を消耗して、そのまま死んじゃうことだってあるんでしゅ。だから、ボクたちのお家は日光やエアコンの風が直接当たらない場所、そして、室温18〜21度、湿度30〜70%を目安にしてくだしゃいね。電気のつけっぱなしはダメでしゅよ。昼は明るく、夜は暗くしてくだしゃい。
 お家の床には巣材をふかふかに敷きましゅ。巣材にもいろいろあって、冬は保温性の高いものを、夏は通 気性のよいものを選んでくだしゃい。松や杉などの針葉樹の床敷きは、気道の粘膜を荒らす成分が含まれるので避けてくだしゃい。青草はいい香りでしゅが、吸水性があまりないでしゅ。水槽のお家なら、トウモロコシの芯もいいでしゅ。吸水性、脱臭性もあって、保温性もいいんでしゅよ。新聞紙はインクが毒なので、やめてくだしゃいね。
 お家の中にはボクたちが安心して休める巣箱もありましゅ。ボクのは木の巣箱でしゅ。ティッシュの箱でもいいんでしゅよ。これなら汚れたら使い捨てできましゅから、便利でしゅ。
飼い主:ハムちゃんはゴールデンハムスターだから、1つのお家に1頭ずつじゃないとダメなんですが、ドワーフの同じ種類のハムスターなら、複数でも飼えることもあります。とにかく、湿気と温度の管理をしっかりしましょうね。
トイレ
 ボクたちハムスターは、ポチくんやタマちゃんみたいに「ここがトイレよ」って言われても困るんだけど・・、自分がトイレと決めた場所にオシッコをしましゅ。だから、ボクがトイレと決めた場所にトイレを置いてくだしゃい。その時、トイレの中にオシッコの臭いのついたものを入れておいてくだしゃい。ウンチはね・・、他の場所でしちゃうけど・・。きれいにおそうじお願いしましゅ。
 ボクのトイレは小鳥用の水浴びカバー容器。ボクが砂浴びしても、砂が飛び散らないんでしゅ。ハムスター用のトイレもありましゅよ。砂は固まるタイプはダメなんでしゅ。粒の小さい砂がいいでしゅね。トウモロコシの芯を細かく砕いた砂は、巣材にもいいでしゅが、吸水性、脱臭性があって、トイレの砂としてもいいのでしゅよ。
飼い主:ハムちゃんがトイレ以外の場所でオシッコをしても、決して叱らないで下さいね。臭いを残さないように、よく拭き取りましょう。臭いが残っていると、ハムちゃんはそこがトイレだと思ってしまいます。あまり神経質に考えないで、寛容に見てあげましょうね。最初はうまくいかなくても、砂の種類を変えてみたり、いろいろ工夫してみて下さい。
このページのトップへ戻る
そうじ
 飼い主さんは、夕方ごはんの前に、毎日おそうじしてくれましゅよ。巣箱の中やトイレや巣材をきれいにして、エサ入れや給水ボトルを洗ってくれましゅ。
 週に1回は大そうじ。ボクは別のお家に避難しましゅ。ケージは分解して、よ〜く洗って熱湯で消毒、日に当てて乾燥しましゅ。きれいになると、ボクも気持ちいいでしゅ。
飼い主:ハムちゃんがまだお家に慣れない時期や、繁殖期間中は、大そうじは控えます。ハムちゃんが寝ている時は、お野菜の食べ残しやウンチを取り除くくらいにしましょう。おそうじしながら、エサの食べ残しやウンチの状態をしっかりチェックするのも忘れないで下さいね。
遊ぶ
 ボクは回し車で遊ぶのが大好き! それからね、飼い主さんが作ってくれた木の枝のはしごやトンネルに潜って遊ぶのも楽しいでしゅ。
 ボクは飼い主さんの手の平にも乗りましゅ。飼い主さんは優しく名前を呼んでくれて、両手で下からそっとすくい上げてくれましゅから、安心でしゅ。そのまま手の平の上で寝ちゃうこともありましゅよ。そうそう、ボクたちを急に上からつかんだりしないでくだしゃいね。ボクたちのご先祖さまは、鳥などに頭上から補食されることが多かったでしゅから、上から来るものが怖いんでしゅ。それと、万が一ボクが落っこちても大丈夫な高さで持ってくだしゃいね。
 飼い主さんはごはんの後に、30分くらいお部屋の中で遊んでくれましゅ。でもね、お部屋の中にはボクたちにとって危険がいっぱいなんでしゅ。電気コードをかじっちゃったり、家具の隙間に入って出られなくなったり、洗剤や化粧品も危ないでしゅ。それに、ボクは好奇心いっぱいでしゅから、ドアや窓や換気口なんかはしっかり締めておいてくだしゃいね。
ハムちゃんイラスト(回し車で遊ぶ)
飼い主:ハムちゃんと遊ぶ時は、とにかく油断は禁物です。必ず安全チェックをしてから部屋に出してあげ、常にハムちゃんの行動に注意を集中するようにしています。誤って踏んだりしたら大変ですし、ハムちゃんが家具をかじってしまうことも。家具の隙間はピッタリとくっつけるか、逆に広くあけています。観葉植物なども、ハムちゃんが口にしないように気をつけましょう。家族がいる場合は、部屋への人の出入りにも要注意です。
健康チェックとグルーミング
 日曜日は体重測定の日なんでしゅ。ボクの体重計はこのキッチンスケール。飼い主さん、どうでしゅか? この前と変わらないでしゅか? 体重は健康のバロメーターでしゅからね。
 ボクはこのレンガで爪を研ぎましゅ。こうしないと伸びすぎちゃいましゅからね。伸びすぎると引っかかって危ないでしゅ。爪を切る時は、血管を切らないように気をつけてくだしゃい。歯も伸びましゅよ。歯が伸びすぎると、病気になっちゃいましゅよ。だから、ボクは固いナッツの殻をかじったり、木の巣箱をかじったりして伸びすぎないようにしてましゅ。
 ボクたちハムスターはきれい好き。自分で毛の手入れをしましゅ。飼い主さんは歯ブラシでやさしく撫でてブラッシングしてくれましゅ。シャンプーはやめてくだしゃいね。ボクたちは水に濡れるのがとっても苦手なんでしゅ。
飼い主:ハムちゃんの体重は、毎週測って、記録しています。体重が徐々に減ったり、急激に変わった場合は病気の可能性があるんです。ハムちゃんの爪切りは意外と難しいですよ。うまくいかないなら、動物病院にお願いしましょう。ハムちゃんをよく観察して、食欲や排泄物の様子、皮膚や被毛、体全体に、いつもと違ったところはないか、いつも気をつけてあげましょうね。ハムちゃんを触った後には、必ず手を洗います。
寝る
 あ〜、もう朝でしゅね〜。ボクはそろそろお休みの時間でしゅ。ボクは朝から夕方まではほとんど寝ていましゅ。寝てる時は起こさないでくだしゃいね。では、おやしゅみでしゅ〜。
飼い主:ハムちゃんは人間が寝てからも遊んだりエサを食べたり、活発に行動しています。一日中明るいとハムちゃんの生活のリズムが狂ってしまうので、夜は電気を消して、暗くしてあげましょう。
このページのトップへ戻る

イラスト:山本久美子 いなだゆかり
『ハムちゃんのお部屋』は、ブルーミントン動物病院と、動物関連情報サイトPetComNetが共同で制作しています。
すべてのコンテンツの無断複写、転載を禁止いたします。Copyright PIG-D'S, All Rights Reserved.